最後にカギを握るのは、
私という人間を
「人」として信じて
いただけるかどうか。

M&Aアドバイザリー業務
山本 博志

2003年入行
Hiroshi Yamamoto

  • ※2025年3月時点の情報です。

地元企業の経営者と
直接お会いして商談。
その経験は自分を
大きく成長させるに違いないと考えた。

私が就職先を検討するうえで重視していたのは、「仕事を通じて自分自身が成長できる職場であること」と「自分が生まれ育った地元に貢献できること」の2つ。当行では、地元企業の経営者と直接お会いしてビジネスの話ができるため、そうした経験を通して自身も大きく成長し、地域の発展にも貢献できるに違いないと考え、やりがいを感じました。また面接から伝わってきた、当行の落ちついた温かい雰囲気にも魅力を感じ、入行を決めました。
入行後は業務課と融資課を約1年間経験した後、営業課に配属され、個人向け運用商品の提案営業と、地元中小企業向け融資提案営業を担当しました。配属当初はなかなか思うように実績が上がらず、営業の難しさを痛感する日々。当時の上司や先輩から厳しくも丁寧に教わり、また励まされ、助けられたおかげで、徐々にお客さまともうまくコミュニケーションがとれるようになりました。やがて自分が思い描いたストーリー通りに商談が進み、その成果が数字に表れるようになった頃には、営業という仕事のやりがいや自分自身の成長を実感できるようになっていました。

お客さまのお話をよく伺い、
人として信頼を得る。
その大切さを実感させられた。

支店で営業をしていた際、個人のお客さまから大口の資産運用商品をご契約いただいたことがありました。そのお客さまは資産運用の経験が乏しく、また非常に慎重な性格の方でした。そのためまずは、お客さまの本当のニーズがどのようなものかをしっかりと伺うことから始めました。そして、その意向に合った商品を選定して丁寧にご説明し、お客さまとのコミュニケーションに長い時間をかけました。その結果、ご契約に至りました。
この経験は私に、営業担当としての大きな自信をもたらしました。また同時に、銀行員にとって大切なことをあらためて実感させられる機会にもなりました。それは、「人として信頼を得る」ということ。ご自身の大切な財産を託すにあたって、商品の内容や、池田泉州銀行という看板も当然あるでしょうが、最後にカギを握るのは「この人(営業担当)を信頼できるかどうか」だと感じました。
思えば、そのお客さまとの面談には本当に多くの時間を割き、しっかりとお話を聞いて真のニーズを理解するように努めていました。一方で、お互いにプライベートに関するお話もたくさんして距離を縮めました。そうした積み重ねがあったからこそ、私という営業担当に対して多少なりとも「人として信頼できる」と思っていただけたのではないかと考えています。それ以来、お客さまと向き合うときには、常に「まずお客さまのお話をよく伺う」こと、そして「人として信頼を得る」ことを意識するようになりました。

一生に一度の大きな決断を導く。
その責任の大きさが
私自身に成長を迫る。

営業経験を経て、M&Aアドバイザリー室の立ち上げメンバーに加わった私は現在、その室長としてM&A業務に携わっています。私たちのミッションは、後継者不在などの理由から会社の譲渡を検討している企業と、事業の拡大を目指す企業とを結びつけ、M&Aに係る交渉・契約・資金決済までをサポートしてM&Aを成功に導くこと。特に、会社の譲渡を検討されるお客さまにとっては、M&Aは一生に一度の大きな決断となるため、そのサポートをする私たちも非常に大きな責任を感じながら業務にあたっています。マッチングや交渉は長期にわたり、途中で話が流れてしまうこともありますが、それゆえにM&Aが成立し、お客さまから感謝されたときの達成感は言葉にできません。
もちろん、成立に至る道程は簡単なものではありませんが、ここでも大切にしているのはやはり「まずお客さまのお話をよく伺う」こと。会社を譲渡するにあたり、何を重視されているのか? M&A成立までのスピード感を何よりも求めているのか? 従業員の処遇を一番に考えているのか? 譲渡対価を最も重視しているのか? など、お客さまとのコミュニケーションから真のニーズを見極めたうえで、次にそれを実現する策を練ります。そこで求められるのがバランス感覚。売り主の社長さまとそのご家族はもとより、買い主の企業さま、また税理士や弁護士など、さまざまな関係者がいるなかで、それぞれの意向をふまえて落としどころを見つけながらM&A成立へと導きます。
担当者として数多くのM&A案件に携わり、また室長に就任して以降はメンバーの案件がうまくいくようにそれぞれ方向づけをするなかで、バンカーとしての力も一定以上には磨かれたように自負しています。でも、この銀行でならまだまだもっと成長できるはず。今のM&A業務だけではなく、将来的には違った業務にもチャレンジし、また一つ大きく成長のステップを上がりたいと思っています。

プロ野球や高校野球の観戦でリフレッシュ!

オフタイムは野球観戦でリフレッシュしています。広島東洋カープの長年のファンですが、プロ野球だけでなく、高校野球の甲子園大会や地方予選大会まで、幅広く観戦を楽しんでいます。M&Aアドバイザリー室のメンバーと一緒に、野球談議に花を咲かせることもしばしば。こうした気の置けない空気感が、活発な議論や柔軟な発想が生まれる職場づくりにつながると考えています。