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子どもに人気の習い事は?
やっておいて良かった習い事は?

お子さまの成長のために習い事をさせてあげたいと考える方も多いのではないでしょうか。小学生の4人に3人は何らかの習い事を行っているというデータもあります(※1)
本記事では、小学生に人気の習い事ランキングや、子どもの時にやっておいて良かったと思う習い事、気になる習い事の費用などについて紹介します。

  1. 出典:学研教育総合研究所(Gakken)「小学生白書(2022年)」の調査より

(1)小学生に人気の習い事ランキング

いまの小学生はどのような習い事を行っているのでしょうか?
別表は、学研教育総合研究所(Gakken)が『小学生白書2022』で調査した「学校以外で行っている習い事」の上位ランキングです。

1位は「水泳」で、同調査によると長年にわたりランキング1位の座を守っているとのこと。特に1年生から3年生までの低学年の子どもが習っている割合が高くなっています。
水泳を習う理由は明記されていませんが、体力づくりや健康づくりに良いこと、他のスポーツに比べて道具をあまり必要としないので始めやすいことなどが挙げられそうです。

2位は「音楽教室」、3位は「学習塾」で、どちらもランキング上位の常連です。特徴的なのは、音楽教室は女子の割合が高いこと(女子23.8%/男子9.2%)。学習塾は高学年の割合が高く、5・6年生に限れば、習い事ランキングの1位となっています。

そのほか、注目したいのが13位の「プログラミング・ロボット教室」です。2017年に初めてランクインしてから着々とポイントを上げており、加えて2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されたことあり、子どもの習い事に取り入れられ始めています。

【学校以外で行っている習い事】

  • 回答数:小学生1,200人(各学年・男女100人ずつ)/複数回答可/2022年9月調査
1位 水泳 24.3%
2位 音楽教室(歌や楽器など) 16.5%
3位 受験のための塾・学校の補習のための塾 16.3%
4位 通信教育 14.9%
5位 英語塾(読み書き中心)・英会話教室 13.8%
6位 体操教室 7.3%
6位 習字・書道 7.3%
8位 そろばん 6.4%
9位 サッカー・フットサル 6.0%
10位 ダンス(バレエ以外) 4.6%
10位 その他のスポーツ 4.6%
12位 武道(柔道、空手、剣道など) 3.2%
13位 バスケットボール 2.3%
13位 バレエ 2.3%
13位 プログラミング・ロボット教室 2.3%
番外 学校以外で行っている習い事はない 27.5%

(2)子どもが習い事を行うメリット

子どもが習い事を行うことで、次のようなメリットがあると考えられます。

体験を通して、視野が広がる

好奇心旺盛な子どもの時期にさまざまな体験を行うことで、視野が大きく広がります。もしかすると、そのなかから将来の道を決めるような本当に好きなものや興味のあるものが見つかるかもしれません。

新たな交流が生まれ、社会性が身につく

学校や地域の友達とはまた違った友達を見つけることができます。年齢の違う友達や先生とも交流が生まれることから、社会性やコミュニケーション力が養われます。また、チームスポーツ等の習い事であれば、みんなで目標に向かって頑張るチームワークや協調性なども学べます。

成長体験から、努力する大切さを知る

コツコツ頑張り続けることで、できなかったことができるようになったり、知識やスキルが身に付いたり・・・。そうした成長体験を通じて、努力する大切さを知ることができます。また、成長や上達が自信となり、さらに上を目指すモチベーションにつながります。

(3)大人に聞いた、子ども時代にやっておいて良かった習い事

大人になり、子ども時代を振り返って“やっておいて良かった”と思う習い事はあるのでしょうか?
別表は、アフタースクール寺子屋さんが大人1,009人に聞いた「子どもの頃に通っていた習い事で、“やっておいて良かった”と思うものは何ですか?」の調査結果です。

ベスト3は、1位「書道」、2位「ピアノ」、3位「水泳」という結果でした。これは子ども時代に習っている人が多いということもランキング上位の理由と考えられます。

あらためてランキングを見てみると、習い事のスキルが直接役立つものと、そうでないものに分けられます。
前者は、字がきれいに書けるようになる「書道」、暗算ができるようになる「珠算」、海外旅行やビジネスシーンで役立つ「英会話」などが挙げられます。
そのほかの習い事は専門スキルが直接役立つというよりも、「判断能力やリーダーシップが身についた」「体力がついた」「忍耐力がついた」など、体力面や精神面の成長が役立ったとされているようです。

【子どもの頃に通っていた習い事で、“やっておいて良かった”と思うものは何ですか?】

  • 回答数:1,009人(30代の男女503人/55歳~65歳の男女506人)/複数回答可/2022年9月調査
1位 書道 27.9%
2位 ピアノ 23.4%
3位 水泳 20.5%
4位 珠算 19.4%
5位 英会話 11.0%
6位 球技(サッカー、野球など) 8.4%
7位 学習塾 6.7%
8位 武道 4.8%
9位 楽器(ピアノ以外) 3.7%
  • 出典:アフタースクール寺子屋「子どもの頃の習い事とリカレント教育」に関する調査をもとに作成

(4)習い事に必要な費用の目安

子どもが習い事を始めるにあたっては費用面も気になるところ。子どもたちに人気の習い事の主な月謝の目安を調べてみました。

小学生の習い事ランキングで長年にわたって1位に君臨している「水泳」は、週1回のレッスンで月謝は6,000円~8,000円くらいが相場です。そのほか、3,000円程度の入会金が必要なケースも。そのほか、水着、帽子、ゴーグルなどを用意する必要があります。

女子に人気の「ピアノ教室」は、週1回のレッスンで月謝は5,000円~8,000円くらいが相場ですが、本格的に習う場合はその何倍もかかってきます。そのほか、ピアノの購入費、教材費(楽譜)、発表会費、発表会に着る衣装費など、他の習い事に比べると多額の費用がかかります。

「学習塾」は、受験のための塾と、学校の補習のための塾で費用は大きく異なります。中学受験を目指す塾の場合、月2万円~月5万円くらいが相場で高学年になるほど高くなります。さらに6年生になると、夏期講習や冬期講習、特別講習などがあるほか、模擬試験などの受験費用もかかってきます。
一方、補習のための塾の場合、月1万円~2万円くらいが相場です。

文部科学省の「令和3年度 子供の学習費調査」によると、学習塾や家庭教師費、通信教育費、参考書代などを合わせた補助学習費と、学習以外の習い事や各種体験活動にかかる費用を合わせた「学校外活動費」は、公立小学校で1年あたり247,583円、私立小学校で1年あたり660,797円となっています。
つまり、子どもの塾や習い事に少なくとも月2万円以上必要になっているということ。子どもには習い事をさせてあげたいけれど、家計の負担にならない範囲で行うことが重要です。

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