習い事を始める大人が増えています。仕事や子育てが一段落して時間ができたから習い事を始めるケースもあれば、社会人として働きながら始めるケースもあるようです。ここでは、大人の習い事について、最近人気のランキングや、無理なく続けるための上手な選び方、費用の目安などについてご紹介します。
（1）大人が習い事を始めるメリット
大人が習い事を行うメリットとして、次のようなことが考えられます。
本当にやりたいことができる
大人の習い事の場合、自分が本当にやりたいことや興味のあることを好きなタイミングで始められます。誰かに強制されるのではなく、自分の意思で楽しく前向きに行えるため、本当の趣味を見つけることができ、それをさらに深めていく面白さがあります。
新しい仲間ができる
社会に出ると、仕事仲間やママ友などはできても、なかなか新しい仲間や友達をつくるのは難しいもの。習い事に行けば、年齢も性別も職業も違うけれど、同じことに興味を持つ仲間たちとの出会いがあり、新たな友人が見つかるかもしれません。
気分転換・ストレス解消になる
大人になると、毎日の生活がルーティンになってしまいがち。そこに家庭でも会社でもない習い事の場ができることで、日々の暮らしにアクセントが生まれます。日常生活から解放される時間と場所を持つことは、気分転換やストレス解消につながります。
そのほか、習い事の種類によっては、仕事や家事に役立つというメリットもあります。たとえば、「語学」「資格取得」などの習い事はビジネスのスキルアップに、「料理」「手芸」などの習い事は家事のスキルアップにつながる可能性があります。
（2）大人が挑戦したい習い事ランキング
大人のみなさんはどんな習い事に興味を持っているのでしょうか。
別表はストリートアカデミー株式会社が20代〜70代の男女にWEBアンケートで調査した「2023年に挑戦したい習い事」のランキングです。
男女ともに上位にランキングされたのは、習い事の王道ともいえる「英語」です。英語の習得は、海外旅行等で役立つのはもちろん、仕事でも大きな武器となる可能性を秘めており、根強い人気を誇っています。
女性のランキングで「英語」とともに1位となったのが「料理」です。「料理」を習うことは、美味しさの追求、美と健康の追求、家計の節約など、たくさんのメリットがあると考えられているようです。
そのほか、3位「ヨガ・ピラティス」、8位「ストレッチ・フィットネス」など、美容系の習い事が多いことが特徴です。
一方、男性のランキングの1位は「動画編集」となりました。家族等との思い出のビデオを編集したいという人は昔から見られましたが、近年は自分で動画をつくってSNSで配信したいという人が多くなっているのでしょう。
男性のランキングでは、4位「写真撮影・編集」、5位「ピアノ・ギターなど楽器」、7位「電子工作／DIY」といった趣味系の習い事が多く見受けられるという特徴があります。
【2023年に挑戦したい習い事ランキング／女性】
- 回答数414／複数回答
| 1位 | 料理（16.9%） |
|---|---|
| 1位 | 英語（16.9%） |
| 3位 | ヨガ・ピラティス（12.8%） |
| 4位 | 占い（11.1%） |
| 5位 | 動画編集（10.9%） |
| 6位 | ビジネススキル（9.7%） |
| 7位 | お菓子・パン作り（8.2%） |
| 8位 | ストレッチ・フィットネス（7.7%） |
| 9位 | 瞑想・マインドフルネス（7.5%） |
| 10位 | 栄養学（7.2%） |
| 10位 | その他の言語（7.2%） |
【2023年に挑戦したい習い事ランキング／男性】
- 回答数114／複数回答
| 1位 | 動画編集（21.1%） |
|---|---|
| 2位 | 英語（14.9%） |
| 3位 | ビジネススキル（14.0%） |
| 4位 | 写真撮影・編集（12.3%） |
| 5位 | ピアノ・ギターなど楽器（11.4%） |
| 5位 | マネー 節約／資産／投資等（11.4%） |
| 7位 | パーソナルトレーニング・筋トレ（10.5%） |
| 7位 | 電子工作／DIY（10.5%） |
| 7位 | 対人コミュニケーション（10.5%） |
| 7位 | 資格取得（10.5%） |
（3）無理なく続けるために。習い事の上手な選び方
せっかく習い事を始めたのなら、長く続けたいもの。そこで、無理なく続けられる習い事を選ぶためのポイントを挙げてみました。
通いやすい場所にあること
自宅や勤務先から通いやすいところを選びましょう。アクセスが良くないと、習い事自体は楽しくても、通うことが面倒になってしまいます。
月謝等の費用が無理のない範囲内であること
習い事を始めると、月謝をはじめ、テキストや材料、道具等に費用がかかってきます。長く続けるためには、習い事の費用が家計やお小遣いの負担にならないことが大切です。
ある程度の目標を立てる
習い事を通じて、どんな自分になりたいのか、どこまで上達したいのかなど、ある程度の目標を立てましょう。目標が習い事を続けるモチベーションになります。
（4）習い事に必要な費用の目安
最後に主な習い事にかかる費用の目安を紹介しましょう。
女性・男性ともに人気の高かった「英語（英会話）」の場合、グループレッスンとマンツーマンレッスンで変わりますが、月謝は週1回のレッスンで10,000円前後が多いようです。月謝のほか、テキスト代が必要になることも。また、自分の実力を測る上で検定試験を受検すれば、その費用も必要になります。
女性人気の高い「料理」の場合、月謝は月2回のレッスンで10,000円前後が多いようです。割高に感じますが、多くの料理教室が材料費込みの金額にしています。料理教室の場合、基礎を学ぶものから、本格的な料理を学ぶもの、特定ジャンルの料理を学ぶものなど、さまざまな教室があり、それによって費用も変わります。
男性人気の高い「動画編集」の場合、月謝ではなく、ひと通りの知識とスキルを習得するためのコースを設定しているケースが多く見られます。費用の目安としては、3ヵ月間～6ヵ月間のコースで15万円～35万円です。レッスンのスタイルはオンライン授業のみだったり、オンライン授業と対面授業の組み合わせだったりと、いろいろなケースがあります。
そのほかの習い事の月謝の目安としては、「お菓子・パン作り」が10,000円前後、「ヨガ・ピラティス」「ストレッチ・フィットネス」「楽器」が8,000円前後となっています。
「楽しみを増やしたい」「ストレスを解消したい」「仕事のスキルアップにつなげたい」「自分を磨きたい」など、習い事を始める動機は人それぞれですが、習い事によって日々の生活が今まで以上に充実したものとなることでしょう。
気になる習い事があれば、まずは無料体験レッスンなどを利用して、思いきって飛び込んでみてはいかがでしょうか？
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