使う?貯める?投資する?
ボーナスの上手な使い方について考えよう!
まとまった金額を手に入れることのできるボーナス。ずっと欲しかったものを買おうとか、家族でちょっと贅沢な食事をしようとか、将来のために貯金しようとか、ワクワクしながら使いみちを考えるという人も多いのではないでしょうか。ボーナスの使い方を大別すると、「使う」「貯める」「投資する」に分けられます。ここでは、大切なボーナスを有効に活用するためのヒントを紹介します。
(1)みなさんのボーナスの使いみちは?
まわりの人たちはボーナスをどのように使っているのでしょうか?別掲のグラフは、Pontaリサーチが約3,000人に尋ねた「2022年夏のボーナスの使いみち」の調査結果です。
1位は「貯金・預金」が群を抜いており、同調査が始まった9年前から連続して1位になっています。
昨年に比べて大幅にポイントを延ばしたのが、2位の「旅行(宿泊を伴うもの)」。昨年はコロナ禍で旅行や外出が制限されたため、今年こそ旅行で羽を伸ばしたいという人が多いのではないでしょうか。
また、特筆したいのが、昨年10位から8位にランクアップした「投資信託」。ランクアップの明確な理由はわかりませんが、近年のコロナ禍や物価高などで社会に不安を感じ、資産運用でお金を増やして将来に備えようと考える人が多くなっているのかもしれませんね。
夏のボーナスの使いみち
(2)貯金するメリットは?投資するメリットは?
貯金のメリット
ボーナスの使いみちの王道ともいえる「貯金・預金」ですが、ボーナスを貯金するメリットはなんでしょうか。それは、万一のときに安心をもたらしてくれることと、将来の目的を実現してくれることにあります。
今回のコロナ禍もそうですが、人生はいつ何が起きるかわかりません。もし病気やケガで働けなくなってしまったら、もし勤め先が休業してしまったら・・・。そんなとき、2~3ヵ月分の生活費をまかなえるくらいの貯金があれば、パニックに陥ることなく、安心して生活の立て直しを図ることができると言われています。
また、近い将来、海外旅行に行きたい、引っ越しをしたい、資格の勉強を始めたいなど、具体的な目的がある場合は、貯金額が増えるごとに目的の実現が近づきます。
しかも、まとまった金額が手に入るボーナスを活用すれば、一度に多くの金額を貯金できるというメリットもあります。
投資のメリット
「2022年夏のボーナスの使いみち」で、8位の「投資信託」、9位の「株式」はいずれも「投資」に該当します。
投資のメリットは、ズバリお金を増やせる可能性があること。低金利時代の現在、金融機関の預貯金でお金を増やすことはほとんどできません。そこで、しばらく使う予定のないお金を活用して、収益性のある金融商品に投資して、お金を増やそうというわけです。もちろん投資にリスクは付きものですが、収益性は低い代わりにリスクも少ないものなど、さまざまな特色を持った金融商品があるので、上手に活用することで成果を得られる可能性を高めることができます。
ちなみにボーナスの使いみちで8位にランクアップした「投資信託」は、少額から始められ、運用スタイルや投資対象は様々な特徴の商品から選べて、運用のプロが代わりに運用してくれるので初心者にもおすすめの金融商品。ボーナスを機に投資を始めてみようという人に適した金融商品といえるでしょう。
(3)ボーナスは「使う」「貯める」「投資する」をバランス良く
ボーナスを上手に活用するためには、ご自身の経済状況やライフスタイルに合わせて、「使う」「貯める」「投資する」のバランスを考えることが大切です。
たとえば、貯金が2〜3ヵ月分の生活費を下回っているならば、万一のことを考えて、「貯める」を優先的に考えることをおすすめします。また、旅行、引っ越し、マイカーの購入など、近い将来にある程度まとまったお金が必要な場合も「貯める」を優先し、その目的の実現を目指しましょう。
「ボーナスが出たら、エアコンを買い替えよう」「ボーナスが出たら、家族旅行に行こう」など、以前より計画していた買い物や出費があるなら、「使う」を優先しましょう。無理に我慢するのは、ストレスが溜まり、精神衛生的にも良くありません。
また、ボーナス払いの買い物やローンがある場合は「貯める」を優先せざるを得ません。
ただし、ボーナスをすべて「使う」に回してしまうのはおすすめできません。将来や万一の事態に備えて、「貯める」「投資する」にも回すようにしましょう。
不測の事態が起きても困らないくらいの貯金があり、ボーナスを当てにした買い物を行ったあと、当面使わない資金が残っているのであれば、将来の資産づくりのために「投資する」に回すのもいいかもしれません。10年後、20年後、資産が増えているかもしれません。
初めて投資を行う場合は、残ったボーナスを一挙に投資するのではなく、つみたて投資がおすすめ。たとえば、投資に回せるお金が30万円あるならば、30万円を一括投資するのではなく、毎月2.5万円ずつを12ヵ月間かけて投資することでリスクを分散させることができます。
大切なボーナスです。今を豊かにしてくれる「使う」、いざというときの安心を与えてくれる「貯める」、将来に備えて資産づくりを行う「投資する」を、一人ひとりの事情に合わせてバランス良く活用していきましょう。
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