自分の老後資金は、
自分で作る!
iDeCo(イデコ)は、
未来の自分への積立年金。
初めて聞くという方も、
何だか難しそうという方も、
これだけはぜひ知ってほしい。
国民に老後資金を効率的に貯めてほしいと、国が整備した年金制度「個人型確定拠出年金」。それがindividual-type Defined Contribution pension plan、略してiDeCo(イデコ)です。さまざまなメリットとデメリットを持ち合わせているものの、税制上の優遇措置があり、効率運用が可能。未来の自分のために、今すぐ始めるべきかどうか見極めていきましょう。
(1)iDeCoの仕組み ~自分のために、将来の老後資金を積立てる制度~
iDeCoは自分で毎月一定額を積立て、自分で決めた方法で運用し、自分でその成果を受取るシステムです。
加入資格
基本的には20歳以上65歳未満の方
(自営業者で国民年金保険の一部または全部を免除されている方、保険料納付が猶予されている学生、農業者年金の被保険者は加入できません。その他加入条件について、くわしくは金融機関などでご確認ください)
金融機関を選んで、専用口座を開設
iDeCoを取扱う金融機関で専用の口座を開設します。1人につき1口座のみ。金融機関により運用商品やサービスが異なるので、まずは自分に合った商品を揃えているかどうか比較検討が必要です。
積立て
積立て可能な掛金は最低5,000円から1,000円単位で設定(年に1回金額の変更が可能)。一定額を給料天引き、または口座引落しで納付します(ボーナス月の加算も可能)。ただし、掛金には、職業や加入している年金により限度額が定められています。
拠出限度額:月額
- 国民年金第1号被保険者
【自営業者等】68,000円 - 国民年金第2号被保険者
【会社員】12,000~23,000円(他の企業年金の加入状況による)
【公務員】12,000円 - 国民年金第3号被保険者
【専業主婦(主夫)等】23,000円
- 出典:iDeCo公式サイトiDeCoの拠出限度額について(2023年3月現在)より
運用
運用方法は、金融機関によりますが、「保険」「定期預金」「投資信託」の3種類。単品あるいは、複数の商品を組み合わせることもできます(途中で変更することも可能)。
給付
運用した資金は、老齢給付金として、60歳から75歳までの間に受取ることができます。「一時金」として一括で受取るか、「年金」として分割で受取るか、または「一時金」と「年金」の併用も選べます。
(2)iDeCoのメリット ~税制上のメリットが大きく、資金を効率運用~
iDeCoの何よりのメリットは税制優遇を受けられることです。積立てから運用、給付まで、段階に応じで税制上のうれしいメリットがあります。
掛金は所得控除の対象
iDeCoの掛金は、全額が所得控除の対象となります。年末調整や確定申告をすることで、年収に応じて所得税や住民税が安くなります。
運用益は非課税
資産運用による利益(運用益)には、通常であれば約20%の税金がかかりますが、iDeCoの場合は非課税です。支払うはずだった税金分も積立てや運用に回せるため、より効率的な運用が可能になります。
受取り時も所得税の軽減
iDeCoで運用した資金は、一時金として一括で受取る場合は「退職所得控除」、分割で受取る場合は「公的年金等控除」が適用され、所得税が軽減されます。
(3)iDeCoのデメリット ~原則60歳まで引出し不可。途中解約も不可~
税制上、大きなメリットのあるiDeCoですが、原則60歳まで引出すことができません。途中でお金が必要になった場合でも解約できないことも大きなデメリットかもしれません。また運用次第で将来の受取り額が積立額を上回る場合があるものの、経済状況によっては下回る場合がないとは言い切れません。加入時や運用時などには、各種手数料もかかるのでご注意ください。
(4)今こそ必要とされるiDeCo ~将来豊かに暮らしたいと考える20~40代の方へ~
iDeCoは安定した収入が見込める方におすすめですが、毎月の掛金は無理せず、生活に支障のない範囲で設定することが鉄則となります。とくに20~40代の方は、より長期にわたって投資することで、経済状況によるマイナス面もその振れ幅を小さく抑えることができるので、短期の投資よりも利益が期待できるとされています。
「人生100年時代」と言われるなか、厚生労働省が発表した資料(令和3年簡易生命表)によれば、男性の平均寿命は81.47歳、女性の平均寿命は87.57歳。今後はさらに超高齢化社会が進むと考えられています。
60~65歳の退職後も20年、30年と長く続いていく日々を楽しく有意義に過ごしていくには資金が必要となります。iDeCoが持つメリットを上手に活用し、未来のために効率的に資金を作っていきませんか?
- 出典:厚生労働省 令和3年簡易生命表より
(5)まとめ
年金や退職金が減少傾向にあるなか、iDeCoは自分の老後資金を自分で作って、将来を少しでも豊かにするための年金制度。税金面でのメリットを活かしながら、無理のない範囲で積立てていくことをおすすめします。
より具体的な内容や各種手続きについて、池田泉州銀行の以下のページでご紹介しています。ぜひご検討ください。
注目カテゴリワード
気になるカテゴリワードから
知りたい情報をみつけよう