マイホームを購入するなら、
一戸建てとマンション、どちらがお得?
念願のマイホーム。いよいよ購入するとなったら、一戸建てとマンションのどちらを選びますか?
憧れるのはやっぱり庭付き一戸建てだけど、利便性を考えたらマンションのほうが…など、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
一生に一度の高価な買い物ですから、納得して購入したいものです。
そこで、マイホームという観点から、一戸建てとマンションをいろいろな面で比較してみました。
(1)まずは購入費用の相場を知ろう
最初に一戸建てとマンションの取得費用の相場について見てみましょう。マイホームの金額は、場所や広さなどによって大きく変わってくるので、一概にはいえませんが、ひとつの目安にはなるのではないでしょうか。
別表に住宅金融支援機構「2018年度フラット35利用者調査」の住宅購入の所要資金をまとめてみました。これによると、土地付注文住宅と新築マンションではそれほど金額の差はなく、建売住宅とマンションでは新築も中古もマンションのほうが高価になっています。
また、面積を比べてみると、一戸建てのほうが圧倒的に広いという数字が出ています。とはいえ、マンションの場合、エントランスや廊下等の共用部分があるので、利用スペースということで考えれば、数字ほどの差はないといえるかもしれません。
(2)ランニングコスト、資産価値で比較するなら?
次にマイホーム取得後のランニングコストを比べてみましょう。
一戸建て・マンションの双方にかかる費用
税金
一戸建て、マンションに関わらず、マイホームを持っていると、固定資産税や都市計画税といった税金が毎年かかってきます。税額は場所や広さなどによって異なります。
修繕費用
長く住み続けていると、建物や設備が劣化するため、メンテナンスの必要が出てきます。
マンションの場合、平均すると月1〜2万円程度の修繕積立金がかかるほか、10数年ごとに自分の部屋の水まわりや内装などのリフォームが必要になり、数百万円の費用がかかることも。
将来的に修繕やリフォームが必要になるのは一戸建ても同じです。マンションと異なるのは、メンテナンスのタイミングや箇所を自分で決められること。たとえば、「今回は傷みの激しい箇所だけを部分的に修繕しよう」というように、修繕費用を自分でコントロールできるメリットがあります。
そのほか、加入は任意ではありますが、火災保険も一戸建てにもマンションにもかかる費用といえるでしょう。
マンションのみにかかる費用
管理費(共益費)
共用部分の掃除やメンテナンス等に使われる費用で、平均すると月1〜2万円くらいが相場です。
一戸建ての場合、住人本人がお手入れすれば、この費用はかかりません。
駐車場代
マイカーをお持ちの場合、マンションの駐車場代がかかります。費用はマンションの場所などによって変わりますが、平均すると月1〜4万円くらいです。
一戸建ての場合、敷地に駐車スペースがあれば、駐車場代はかかりません。
一戸建てとマンションをランニングコスト面で比較すると、毎月一定の修繕積立金、管理費、駐車場代が必要になる分、マンションのほうが費用はかさむといえそうです。
では、資産価値で比較すると、どうでしょうか。
築年数が経過するごとに建物は劣化して価値が下がっていきますが、土地は劣化することはありません。そのため、一般的には一戸建てのほうが資産価値は高いとされています。
しかし、建物だけを比較すると、木造の一戸建ては約30年で価値がなくなるのに対し、鉄筋造のマンションは30年経過後も40%前後の資産価値が残るといわれます。
そのため、10年〜20年の短期間で売却する予定であれば、マンションのほうが高く売れるケースもあるようです。
(3)一戸建てに住みたい?マンションに住みたい?
これまで主に費用面で一戸建てとマンションを比較してきました。しかし、実際に暮らすとなると、費用面だけが検討材料になるわけではありません。
そこで、一戸建て、マンションそれぞれの費用面以外のメリットを挙げてみました。
一戸建てのメリット
- プライバシーが保たれる。
- 騒音が気にならない。騒音で迷惑をかけない。
- 庭などの住居以外のスペースを持てる。
- 2階・3階・地下など複数階を保有できる。
- 建替えやリフォームを自由に行える。
マンションのメリット
- 駅近など立地条件の良い物件が多い。
- 防犯・防災に対するセキュリティが良い。
- 高層階なら展望を楽しめる。
- ワンフロアで段差が少ないので高齢者にも安心。
- 共用部分の掃除などは管理会社に任せられる。
一戸建て、マンションそれぞれの特徴を挙げてきました。マイホームとして、どちらが良いということではなく、大切なのは何を重視するかということ。ご自身やご家族のライフスタイルやライフプランを考えて、マイホームに求める条件を書き出し、優先順位をつけてみましょう。
人生でいちばんの買い物です。納得するまで、じっくり検討されることをおすすめします。
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