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リフォームローンの選び方とは?
おすすめローンと担保の有無、金利相場の比較・解説

(1)リフォームローンとは

リフォームローンとは、家の増改築や修繕資金などに利用することができるローンのことです。リフォームローンを利用するには、まず金融機関のローン審査が必要です。リフォーム工事を証明する見積書、不動産登記の証明書などの書類を提出し審査を申込みます。
金融機関の審査が通れば、施工業者とリフォーム工事の契約を交わし、その後金融機関でローンの契約手続きを行うという流れが一般的です。
リフォームローンは一般的に無担保で借入れできるものが多く、事前審査から契約の手続き完了まではおよそ1週間~2週間程度を想定しておくとよいでしょう。担保を必要とするリフォームローンの場合は審査に1ヵ月程度かかることもあります。

住宅ローンとの違い

リフォームローンと住宅ローンにはどのような違いがあるのでしょうか?
リフォームローン(無担保型)と住宅ローンの主な特徴と違いを表にまとめました。

リフォームローン
(無担保型の場合)
住宅ローン
借入可能金額 10万円〜1,500万円程度 50万円〜1億円程度
借入期間 最長10〜20年 最長35〜40年
金利
(※2022年
8月時点)
年 1.3%〜5%台 年 0.3%〜1%台
担保 なし 不動産担保や保証人など
審査期間 数日~1週間程度 2週間~1ヵ月程度
団体信用生命保険への加入 加入・非加入タイプがある 加入必須の場合が多い
  • 2022年8月17日 当行調べ

リフォームローンは住宅ローンと比べて、借入金額の上限が低く設定されているものの、少額から借入れが可能です。また担保も不要である商品が多いので、大掛かりなリフォームでなければ、リフォームローンを検討してみるとよいでしょう。

金利は、リフォームローン(無担保型)より住宅ローンの方が低い場合が多いです。金利が低ければ、金利負担が減り、返済総額も抑えることができます。ただし住宅ローンは担保となる不動産の審査なども必要なので、審査回答が出るまで時間がかかります。

また、住宅ローンでは、一般的に団体信用生命保険への加入が必須ですが、リフォームローンでは、加入を必要とするタイプとしないタイプがあります。金融機関によっては団体信用生命保険への加入が必須の場合もありますので、事前に確認しておくようにしましょう。

(2)リフォームローンの選び方

担保の有無

リフォームローンには有担保型と無担保型があります。担保とは、万が一返済できない状況になった場合に備え、金融機関へ提供するモノ・人のことです。不動産などのモノを担保にする「物的担保」と保証人などの「人的担保」があります。ローンの返済が困難になれば、担保を処分することにより債務を弁済したり、借主にかわって保証人が債務を返済したりしなければなりません。担保が必要なリフォームローンの場合、家や土地を担保に設定するのが主流です。

リフォームローンの無担保型と有担保型についてそれぞれの特徴をみてみましょう。

無担保型 有担保型
借入可能金額 10万円〜1,500万円程度 〜1億円
借入期間 最長10〜20年 最長30年程度
メリット
  • 審査期間は比較的短い。
  • 担保が不要なので、登記などの面倒な手続きが不要で小規模なリフォームに対応しやすい
  • 借入限度額や借入期間の上限が大きく設定されているので、大掛かりなリフォームにも対応することが可能
  • 金利は無担保型と比べて低めに設定されていることが多い。
デメリット
  • 有担保型と比べて金利は高めに設定されていることが多い。
  • 有担保型と比べて借入限度額や期間の上限が低く設定されているため、大掛かりなリフォームには不向き
  • 登記などの手続きが面倒。また登記にかかる費用など諸費用の負担が無担保型と比べて大きい。
  • 審査に比較的時間がかかる。担保不動産の評価によっては借入れができないことも。

無担保型

担保を必要としない無担保型リフォームローンは、有担保型に比べて審査結果は比較的早く出るので、急なリフォームが必要となった際も利用しやすいです。ただし借入限度額は有担保型に比べ低めに設定されており、返済期間も短いことが多いです。また金利も有担保型よりやや高く設定されていることが多いでしょう。

一方で、不動産を担保にしないため、抵当権を設定する際の諸費用がかからないことはメリットです。

リフォームローンの大半は、無担保型です。小規模なリフォームで、少額の借入れで良い場合には、無担保型リフォームローンをおすすめします。

有担保型

有担保型リフォームローンは、土地や家などを担保にして借入れします。無担保型に比べ、借入れできる限度額が大きく、返済期間を長めに設定でき、さらに低金利で借入れできるというメリットがあります。

ただし担保が必要な分、提出する書類も多くなるため、審査期間が長くなる傾向にあります。一般的には1ヵ月程かかります。また不動産を担保にとる場合、登記費用などが必要で、無担保型に比べ諸費用が多くかかる点にも注意が必要です。
また、有担保型リフォームローンは住宅ローンとして取扱う金融機関が多いようです。

家一棟すべての改修など、大規模なリフォームを行う際には、金利が低めで返済期間を長くできる有担保型リフォームローンがおすすめです。

金利相場

金利タイプは、「固定金利型」と「変動金利型」があります。どちらのタイプにもメリット、デメリットがあるため、市場経済の状況や家計状況から検討しましょう。

固定金利型 変動金利型
金利変動 借入時から完済時まで金利が変わらない 年2回程、金利が見直しされ金利が変動する
メリット
  • 借入後に市場金利が上昇しても借入金利は変わらない
  • 金利が変わらないので、完済までの返済額が確定できて、返済計画が立てやすい
  • 一般的に固定金利型より金利が低めに設定されている。
  • 市場金利の下降局面になれば、当初の計画よりも借入残高が早く減少する
デメリット 変動金利型に比べて金利は高めに設定されている。 金利が上昇すれば、返済額が上がる可能性がある

固定金利型

固定金利型は、借入時から完済時まで金利が変わらないタイプのローンです。市場金利が変わっても借入金利は変わらないので、返済計画も立てやすいことがメリットです。しかし変動金利型より金利が高めに設定されています。完済までの金利と毎月の返済額を確定させ計画的に返済をしたい人、金利変動リスクを避けたい人におすすめです。

変動金利型

変動金利型は、金利が定期的に変動するタイプです。基本的に金利の見直しは年に2回程あります。変動金利型は、一般的に金利が固定金利型より低めに設定されていることがメリットです。
金利の見直しにより借入金利が下がれば、毎月の返済額、完済までの返済総額も減ります。逆に金利が高くなった場合には、毎月の返済額、返済総額も上がってしまいますので、その際の対策を考えておく必要があるでしょう。

なお、変動金利型といっても、金利が必ず変わるとは限りません。市場金利の状況によっては、1年間同じ金利になるといったケースもあり得ます。変動金利型は、短期間で返済を完了できる見込みがある場合や、定期的に自分で金利を確認できる人におすすめです。

(3)リフォームローンを選ぶ際のポイント

借入期間

ローンを組む際に重要なことは、毎月きちんと返済できるかどうかよく考えて計画を立てることです。無理な借入れは避けるべきです。たとえば、子どもの進学に必要な教育資金や世帯主の定年退職後のライフプラン、さらに突発的な病気などによる予定外の出費など、返済に支障が出ないかという点を考慮しなければなりません。

そのうえで、必要な資金と借入れ可能な期間を照らしあわせて返済していけるかを考える必要があります。もし、返済期間に無理があるのなら、リフォームの内容を検討したほうがよいかもしれません。

団体信用生命保険に加入できるか

ローンの借入れにあたり、団体信用生命保険への加入が可能かどうかを確認しておくことが大切です。団体信用生命保険とは、ローン契約者が亡くなったり、もしくは身体の機能が重度に低下する高度障害を負ったりした際に、ローンの残額を保険会社が支払ってくれる仕組みです。住宅ローンの場合は、団体生命保険の加入が義務となるケースがほとんどですが、リフォームローンでも、加入を必須とする金融機関もあるので、確認しておきましょう。

(4)まとめ

リフォームローンの特徴について解説しました。ローンには有担保型と無担保型があり、それぞれ特徴が異なります。金額をあまりかけない小規模のリフォームを予定しているのであれば無担保型、大規模なリフォームなら、金利が低めで返済期間の長い有担保型がおすすめです。

また、固定金利型、変動金利型のどちらを選ぶかもポイントになります。それぞれのメリットや注意点を比較し、総合的に判断したうえで、希望や家庭の経済状況などの条件に合うリフォームローンを選び、より快適な住まいになるようリフォームを実現しましょう。

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