いざというときに慌てないために。
自然災害への備え。
地震、台風、洪水…、今日明日に起こっても不思議ではない自然災害。
残念ながら自然災害をなくすことは不可能ですが、一人ひとりが心構えを持って準備しておくことで被害を小さく抑えることは可能です。
自分自身と大切な家族の生命と暮らしを守るために。
ここでは防災・減災のために、今すぐ始めてほしい日頃の備えについて紹介します。
(1)防災用の非常持ち出し袋をつくろう
いざというときに持って逃げる「非常持ち出し袋」を用意しておきましょう。緊急度に合わせて、2種類の非常持ち出し袋を揃えておくことをおすすめします。
身の回りに置いておきたい、生命を守る防災グッズ
ひとつめの非常持ち出し袋は、突然の災害に見舞われた際、自身の生命を守るための必要最低限のセットです。小さなポーチなどに入れてコンパクトにまとめ、できれば、外出時はかばん等のなかに入れて携帯し、寝るときは枕元に置くなど、常にそばに置いておきましょう。
中身
- ホイッスル:瓦礫などに挟まれて動けないとき、助けを呼ぶときのために。
- 簡易スリッパ:避難する際、割れたガラスなどを踏んでケガをしないために。
- 手袋(軍手):スリッパ同様、避難する際のケガ防止のために。
- 小型懐中電灯:停電時、暗闇のなかを避難するときのために。
そのほか、持病のある人は薬、視力の弱い人は予備の眼鏡やコンタクトレンズも入れておきましょう。また現金、身分証明書なども入れておくと安心です。
避難時に必要なものは非常持ち出し袋へ
もうひとつの非常持ち出し袋は、避難所など自宅以外の場所で避難生活を送る際に必要なものを入れたセットです。家族一人につき、1セットの用意が基本です。すぐに持ち出せるように、リュックなどにまとめ、取り出しやすい場所に置いておきましょう。
下記に入れるものの例を挙げますが、必要なものは年齢・性別・持病の有無などによって変わってきますので、家族で話し合い、定期的に見直すことをおすすめします。また、いろいろなものを用意するに越したことはありませんが、いざ避難する際、非常持ち出し袋が重過ぎて運べないなんてことにならないように注意しましょう。
中身の例
食品
・水(ペットボトル) ・非常食(缶詰、レトルト食品など) ・米
日用品
・軍手 ・ウエットティッシュ、ティッシュ ・簡易トイレ ・うわばき(スリッパ)
・非常用ブランケット ・ポリ袋 ・輪ゴム ・万能ナイフ、はさみ
・ラジオ ・電池 ・充電器(電池式や手回し式など) ・懐中電灯 ・ライター
衛生用品
・救急箱(薬、絆創膏、包帯など) ・タオル、手ぬぐい ・下着 ・マスク
貴重品
・現金 ・身分証明書(健康保険証、運転免許証、マイナンバーカードなど)
その他
・赤ちゃん用品 ・生理用品 ・介護用品 ・予備の眼鏡(コンタクトレンズ)
(2)自宅での避難生活に備え、最低3日分の備蓄を
自宅で避難生活を送ることを想定し、揃えておくものが備蓄です。最低でも3日間、できれば1週間分の備蓄を用意しておきましょう。
備蓄しておきたい生活用品
電気、水道、ガスといったライフラインが使えないことを考えて、備蓄するものを揃えましょう。生活用品は普段使いできるものを多めに買っておくのがポイントです。
備蓄する生活用品の例
・懐中電灯 ・電池 ・カセットコンロ&ガスボンベ ・ライター ・ラジオ ・ポリ袋(ごみ袋) ・ラップ
・非常用ブランケット ・救急用品(薬、絆創膏、包帯など) ・ウエットティッシュ ・ティッシュペーパー
・トイレットペーパー ・簡易トイレ ・カイロ ・消毒スプレー ・消臭スプレー
・下着 ・生理用品 ・赤ちゃん用品(ミルク、おむつ、おしりふきなど) ・高齢者用品(入れ歯洗浄剤、補聴器用電池など)
食料品はローリングストック法で
避難生活で最も大切になる飲食物は水です。水は一人1日2〜3リットル必要になるので、それを家族の人数分備蓄しましょう。
備蓄用の食品というと非常食を想像しがちですが、日持ちするレトルト食品や缶詰などから好みのものを見つけて多めに買っておき、日頃の生活でも食べたり飲んだりし、減った分を買い足していきましょう。これにより、つねに消費期限が先のものを備蓄できます。この方法をローリングストック法といいます。
また、災害時は最初のうちは冷蔵庫で冷蔵・冷凍していた食品を食べ、その後、常温の食品を食べるなど、消費する順番も大切になります。
備蓄におすすめの食品の例
・飲料水(2リットル×家族の人数×7日分が目安) ・野菜ジュース(野菜不足を補うために) ・米 ・チーズ
・缶詰 ・レトルト食品 ・フリーズドライ食品 ・乾物(切り干し大根、海苔など、ミネラル分の補給に)
・冷凍食品(解凍するだけで食べられるものがおすすめ) ・お菓子(チョコレートなど)
(3)そのほか、習慣づけておきたい備え
日頃の習慣にすることで、防災につながる工夫をいくつか紹介します。
- お風呂の残り湯は抜かずにとっておき、トイレや洗濯などの生活用水に利用しましょう。
- 落下した時のダメージを減らすため、棚に食器等をしまうときは重いものは下のほうに置きましょう。
- 地震が起きたときに身を隠せるように、机やテーブルの下にはものを置かないようにしましょう。
- いざという時に助け合えるよう、日頃から近隣の人たちとの交流を図っておきましょう。
- 家族で災害時の集合場所や連絡方法を話し合っておきましょう。
(4)災害時に心強い住宅ローンがあるのをご存知ですか?
自然災害により住宅ローン返済中のマイホームがもしも被害にあってしまったら・・・。考えたくありませんが、決してあり得ない話ではありません。
池田泉州銀行では、こうしたケースをサポートする「自然災害・失業補償特約付住宅ローン」を用意しています。地震、台風、洪水、津波、土砂崩れ、落雷等の自然災害により自宅が罹災した際、被害の程度に応じて住宅ローンの毎月返済額の一部が払い戻しされるというものです。
これからマイホームを建てるという人は、もしものときの備えとして検討されてみてはいかがでしょうか?
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