「おまとめローンで金利を下げられると聞いたけれど、本当にデメリットはないの?」このような疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。
おまとめローンを活用すれば支払う利息を軽減できる可能性があるものの、知っておくべきデメリットもあります。本記事では、おまとめローンのメリット・デメリット、選び方について解説します。

1. おまとめローンとは

おまとめローンとは、複数の金融機関から借入れている債務を一本化するためのローンです。新規の金融機関と契約し、そこから借りた資金で既存の複数の借入れを完済します。その後は、おまとめ先の金融機関1社に返済するしくみです。
おまとめローンについてくわしく知りたい方は、「おまとめローンとは?選ぶ基準や利用前に知っておくべき注意点を解説」も参照ください。
2. おまとめローンのデメリット

おまとめローンによって利息の軽減は期待できるものの、注意すべき点があります。おまとめローンを検討する前に理解しておくべき主なデメリットを解説します。
返済金額が増える可能性がある
借入期間を長く設定すると月々の返済額は減ります。ただしその分、利息を支払う期間が長くなるため、結果的に総返済額が増えてしまうケースがあります。たとえば、5年で完済予定だった借入れを7年に延ばすと、金利が同じでも支払期間が2年延びることで追加の利息が発生し、総返済額は増加します。
とはいえ、返済が重荷となっている場合は、借入期間を長くすることで総返済額が増えたとしても、月々の支払いを無理なく続けられるメリットがあります。自分の状況にあわせて、月々の返済額と総返済額のバランスを考えることが大切です。
追加借入れができない場合が多い
おまとめローンは借入金の返済を目的とするため、追加借入れができない場合が多いです。一般的にカードローンの場合、契約時に定められた限度額内であれば一部返済後に再度借入れが可能です。しかし、おまとめローンの場合、借入れは一度限りで返済途中での追加借入れはできないことが一般的です。おまとめローンを検討する際は、基本的に追加の借入れができないものと考えて将来的な資金需要も考慮し計画を立てましょう。
審査が厳しい傾向にある
おまとめローンを利用する際は、審査のハードルが高い点を理解する必要があります。複数の借入れを一本化すると融資額が高額になる傾向があることから、貸し手側である金融機関も慎重な審査を行います。
「すでに多くの借入先がある」「年収に比べて借入額が大き過ぎる」と判断されると、審査に不合格となる可能性があります。
3. おまとめローンのメリット

次に、おまとめローンのメリット3つを解説します。
返済負担が軽減される
おまとめローンの一番のメリットは、複数の借入れを低金利のローンに一本化することで毎月の返済負担を軽減できる点です。
利息制限法により、貸付時の金利は元本に応じて以下のように上限金利が定められています。
借入元本 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年20.0% |
10〜100万円未満 | 年18.0% |
100万円以上 | 年15.0% |
たとえば、年利14%の100万円、17%の50万円、16%の70万円の3社からの借入れを、年利13%の220万円のおまとめローンに一本化すれば、利息負担が軽くなります。ただし、おまとめローンの返済期間を延ばすと利息の削減効果が減ってしまう可能性があるため注意しましょう。
おまとめローンは総量規制の対象外
総量規制とは、貸金業法に基づき消費者金融などの貸金業者が個人への貸付額を年収の3分の1までに制限する規制です。
銀行が提供するおまとめローンは、この総量規制の対象外です。また、貸金業者(消費者金融など)が提供するおまとめローンでも、条件を満たせば総量規制の例外貸付けとして認められる場合があります。たとえば、年収300万円の場合、消費者金融では借入上限が100万円となりますが、銀行のおまとめローンや例外貸付けに該当する消費者金融のおまとめローンでは、それ以上の融資を受けられる可能性があります。ただし、銀行でも独自の審査基準に基づいて融資額を判断しており、総量規制を参考にした融資制限を設けている場合もあります。
返済管理が楽になる
おまとめローンの活用により、返済管理がしやすくなります。複数の借入先があると、それぞれ異なる返済金額や期日を把握する必要があり、管理が煩雑になりがちです。うっかり返済日を逃すと遅延損害金が課されるリスクも高まります。おまとめローンなら月に一度の返済管理で済むため、支払い忘れのリスクも減らせます。
4. 失敗しないおまとめローンの選び方

多くの金融機関がおまとめローンを提供していますが、すべてのローンが自分の借入状況や返済計画に適しているとは限りません。おまとめローン選びで失敗しないための判断基準をくわしく見ていきましょう。
ローン内容を確認する
おまとめローンの内容は金融機関によって異なります。金利条件と借入限度額を必ず確認しましょう。特に確認すべきポイントは、「現在より金利は低くなり総返済額を減らせるか」や、「現在の借入総額を上回る借入限度額であるか」です。
申込前に各金融機関の契約条件をくわしく確認し、返済シミュレーションを行うことをおすすめします。
返済のシミュレーションを行う
おまとめローンは返済期間が長くなると、本来期待していた利息削減効果が薄れたり、なくなったりすることがあります。そのため、実際に借換えをした場合どうなるのか、事前にしっかり計算してみることが大切です。
おまとめローンを検討する場合は1社だけでなく、複数の金融機関で比較検討し、最も利息削減効果の高いおまとめローンを見極めることが重要です。
返済時の利便性を確認する
返済の利便性も大切です。たとえば、Webで簡単に繰上返済の手続きができれば、返済計画に柔軟性を持たせることができます。また、繰上返済手数料が無料であれば総返済額の削減も見込めます。
さらに返済中の疑問や困りごとにそなえて、相談窓口の対応時間など、アフターフォロー態勢が整っている金融機関を選択するとよいでしょう。
5. まとめ

おまとめローンを活用し複数の借入れをひとつにまとめることで、より低金利の適用や返済管理がしやすくなるなどのメリットを得られる可能性があります。ただし、金利が下がっても返済期間を延ばすと総返済額が増加することがあるため注意が必要です。ご自身の状況に最も適したローンを選ぶためには、返済計画のシミュレーションを実施し、複数の金融機関の契約条件を比較検討することが重要です。
池田泉州銀行のフリーローンは、ローンのおまとめにも活用いただけます。固定金利(年4.5〜14.5%)で月々の返済額が一定になり、計画的な返済ができます。担保・保証人も不要で、借入れは最長10年、最大500万円まで可能です。複数の借入れを一本化して返済負担を軽減したい方におすすめの商品です。まずは簡単な仮審査からお申込みください。
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