急な支出や大きな買い物でまとまった資金が必要になったとき、使いみちが自由なフリーローンは頼れる選択肢の1つです。しかし、「自分の年収で審査に通るか不安」「どんな基準で審査されるのかわからない」と不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、フリーローンの審査基準や、審査に落ちてしまう理由と対策をわかりやすく解説します。フリーローンを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. フリーローンとは?

フリーローンは、使いみちが自由な個人向けローンです。住宅や車、教育など特定の目的ごとに用意されたローンとは異なり、大きな出費が続いたときの不足分の借入れや、他社ローンのおまとめ・お借換えなど、様々なニーズに対応できます。
また、フリーローンの借入れにあたっては担保や保証人は不要な場合が多く、比較的利用しやすいのが特徴です。ただし、借入限度額や利息などの条件は金融機関によって異なります。申込前には、各社の利用条件をよく確認しておくことが大切です。
カードローンとの違い
フリーローンと同様に、カードローンも使いみちの自由度が高いローンです。しかし、フリーローンとカードローンでは借入方法や返済のしくみに違いがあります。
カードローンは、決められた利用限度額の中で、何度でも借入れができます。一度契約すれば、2回目以降の借入れの際は審査が不要で、利用限度額の範囲内であればすぐに借入れが可能です。返済については、借入残高に応じて、毎月の返済金額が設定されることが一般的です。
一方、フリーローンは1契約につき借入れは1回のみです。必要な金額を借入れたあとは、原則、追加の借入れができません。追加で資金が必要な場合は、あらためて申込みと審査が必要です。返済については、借入時に返済回数と毎月の返済額が確定するため、返済計画が立てやすく、家計管理もしやすくなります。
カードローンとフリーローンの違いについてくわしく知りたい方は、「フリーローンとは?カードローンとの違いやそれぞれに適したケースをわかりやすく解説」も参照ください。
2. フリーローンの審査基準とは?

フリーローンの審査に通るためには、金融機関が重視するポイントを理解しておくことが大切です。具体的な審査基準は金融機関によって異なりますが、ここでは審査で特に重要とされる4つの基準について解説します。
申込要件を満たしているか
フリーローンを利用する際は、各金融機関が定めている申込条件をしっかり確認しましょう。
たとえば年齢条件では、借入時の年齢が満20歳以上満70歳未満といった条件が設けられています。ローン商品によっては、完済時年齢にも条件が設定されています。そのほか、地方銀行では営業エリア内に居住・勤務していることが条件となるケースもあります。
安定した収入が継続して得られているか
フリーローンの審査では、安定した収入が継続して得られているかどうかが重要です。勤続年数が長いほど信用度が高まり、審査が有利に進みやすい傾向にあります。正社員だけでなく、契約社員やパート・アルバイトの方でも、継続して収入を得ていれば申込可能となる場合もあります。
一般的に年収200万円以上が目安とされることが多く、300~500万円程度の安定した収入があれば審査通過の可能性は高まります。ただし、無職や定職についていない場合は審査通過が難しく、学生や専業主婦(主夫)の場合も原則として申込みできません。安定した職に就き、安定した収入が継続して得られていることが、重要です。
他社借入や返済比率が適切であるか
他社からの借入れがある場合や、すでにいくつかのローンを利用している場合は、審査で慎重にチェックされます。特に、借入額が多い場合や、複数の金融機関から融資を受けている場合は、返済能力に不安があると判断され、審査が厳しくなることがあります。
年収に対して年間のローン返済額が占める割合(返済比率)は、一般的に20~25%程度が理想です。返済比率が高いと返済が難しいとみなされ、審査に通りにくくなります。また、他社での借入れも合算して判断されるため、現在の借入状況と希望額のバランスには十分注意が必要です。
信用情報に延滞や債務整理の履歴がないか
フリーローンの審査では、申込者の信用情報が細かく確認されます。信用情報には、ローンやクレジットカードの契約内容、返済状況、延滞歴、債務整理の有無などが記録されており、これらは信用情報機関を通じて金融機関同士で共有されています。
過去に延滞や債務整理の履歴がある場合、新たな借入れの審査に大きく影響します。自分の信用情報が気になる方は、事前に信用情報機関へ開示請求して内容を確認しておくと安心です。
3. 審査に落ちてしまう理由と対策

審査に落ちてしまう場合には共通してよく見られる理由があります。ここでは、よくある理由とその対策を解説します。
申込内容に誤りがある
申込フォームに記載された情報は信用情報機関のデータと照合されるため、申込内容に誤りがあると容易に判明し、審査において不利な評価を受ける可能性があります。
住所変更や勤務先の異動など、個人情報に変更があったにもかかわらず届け出を怠っていた場合も、審査落ちの原因となることがあります。故意の虚偽申告ではなくても、金融機関側では正確性を重視するため、結果的に審査に悪影響を与えてしまいます。申込前に、申込内容に間違いがないか事前に入念に確認しましょう。
短期間に複数のローン申込みをしている
短期間に複数の金融機関へローンを申込むと、返済能力に疑問を持たれてしまい、審査で不利になることがあります。申込履歴は信用情報機関に記録され、各金融機関が確認できます。
同時期に何社も申込むのは避け、1社ずつ結果を待ってから次の申込みを検討しましょう。申込情報は6ヵ月間記録されるため、この期間を空けることも重要です。
借入希望額が高すぎる
審査では、希望する借入額が高すぎると審査に通りにくくなります。銀行のフリーローンは法律上、貸金業者が年収の3分の1を超える貸付を制限する制度である「総量規制」の対象外ですが、多重債務や過剰な貸付を防ぐため、銀行ごとに独自の上限を設定しているのが一般的です。
多くの場合、借入希望額は年収の3分の1程度を上限とし、それを超えると審査が厳しくなります。また、他社での借入れも合算して判断されるため、現在の借入状況と希望額のバランスには十分注意が必要です。本当に必要な最小限の金額で申込みましょう。
勤務先への在籍確認が取れない
フリーローンの申込時、勤務先への在籍確認ができないと審査が通らない場合があります。申込者が実際にその会社に勤務しているかを確認するために必要な手続きで、通常は金融機関から職場へ直接電話が入ります。
会社が休業している場合など、電話がつながらないと確認ができず、審査が進まないことがあります。申込前に勤務先の代表電話番号を確認し、在籍確認の電話がある旨を上司や同僚に伝えておくことが有効です。
4. フリーローンでおまとめ・お借換えもできる

フリーローンは複数のローンや借入れを一本化する「おまとめ」や「お借換え」にも利用できます。複数のカードローンやリボ払いなどを利用すると、それぞれ異なる日付で返済が発生しますが、フリーローンに借り換えることによって、返済を毎月一回にまとめることができ、管理がしやすくなります。
さらに、高金利のローンから低金利のフリーローンに借り換えることで、利息負担が減り、毎月の返済額が減るケースもあります。
おまとめローンについてくわしく知りたい方は、「おまとめローンとは?選ぶ基準や利用前に知っておくべき注意点を解説」および、「おまとめローンのデメリットとは?メリットや失敗しないローンの選び方も解説」も参照ください。
5. まとめ

フリーローンは幅広い用途に使える便利なローンですが、審査を通過するにはいくつかの重要ポイントがあります。申込時には、年齢、安定した収入、信用情報などが特に重視されます。また、書類の不備や借入希望額が高すぎる場合なども審査に影響します。
池田泉州銀行のフリーローンは、用途を問わず様々なライフイベントにご活用いただけます。複数のローンやリボ払いを一本化して、返済管理をシンプルにしたい方にもおすすめです。口座をお持ちでない方も、スマートフォンから簡単に口座開設・申込手続きが可能です。まずはお気軽に仮審査をお申込みください。
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