マイカーローン
(自動車ローン)の
審査基準とは?
審査通過のポイントと
落ちたときの対処法を解説
新車・中古車で車の購入費用が変わります。200万円以上かかる場合もあり、特に外車になると1,000万円を超えることも珍しくありません。
車は大きな買い物のため、マイカーローンの利用を検討する人も多いかもしれません。マイカーローンを利用すれば、手元にまとまった資金がなくても、月々の分割払いで車を手に入れることができます。
マイカーローンを借りたいけれど、審査に通るかどうか心配される方もいるかもしれません。
本記事ではマイカーローンの審査基準に焦点を当て、審査に通るためのポイントや審査に通りにくい理由、そして万が一審査に通らなかった場合の対処法についてくわしく解説していきます。
マイカーローンを検討している方に参考になれば幸いです。
1. マイカーローンの審査基準とは?
マイカーローンの審査基準とは、その名のとおりマイカーローンの審査に通るための条件のことです。
ほかのローン同様に、マイカーローンの審査も一定の基準を設けて無理なく返済できるか否かを判断しています。
基準を満たしていない場合は審査に通りにくくなるため、事前にどのような条件があるのかを確認するのがおすすめです。
マイカーローンの審査は、主に次の3つに分けて実施されます。
- 信用情報に基づく審査
- 他社での借入残高に基づく審査
- 属性(勤続年数や年収等)に基づく審査
それぞれ確認していきましょう。
信用情報に基づく審査
マイカーローンの審査は、個人信用情報機関の信用情報をもとに実施されます。
信用情報とは、クレジットカードやローンの契約や申込みに関する情報です。
日本で個人の信用情報を管理しているのは、次の3つの機関です。
これらの機関には、クレジットカードやローンの契約や申込みに関する情報だけでなく、過去の返済状況や借入残高等の情報も管理されています。
この信用情報をもとに申込人の返済能力が判断されます。返済能力は審査の合否を判定するひとつの要因になります。過去に支払いが遅れた記録や官報情報等も判断材料となります。
もし不安がある場合、各機関に対して信用情報の開示請求を行い、事前に確認してみると良いかもしれません。
他社での借入残高に基づく審査
返済できるかどうかを判断する基準のひとつとして、マイカーローンの借入希望金額のほかに、他社からの借入れの契約金額や借入残高も確認されます。
他社からの借入残高には、申込時の申告内容に加えて、先述した信用情報に記録されている借入れも含まれています。
審査では借入れの可否だけでなく借入可能額も算定するので、借入状況によっては希望金額から減額される場合もあります。
属性(勤続年数や年収等)に基づく審査
年齢・職業・勤務先・勤続年数・年収・家族構成等の本人の属性も、審査の際に考慮されます。
特に重視される点は、借入希望金額(年間返済金額)と、年収から算出される返済比率です。
返済比率とは、年収に占めるローン返済金額の割合のことで、「返済比率 = 借入れを希望するローンおよび、ほかの借入れの年間返済金額 ÷ 年収 × 100」で算出できます。
たとえば、年収400万で、毎月のローン返済(借入れ予定のマイカーローンおよび、ほかの借入れの返済金額の合算)に5万円支払う場合、返済比率は「(5万円×12ヵ月)÷400×100=15%」です。
返済比率が高いと、年収が高くても希望金額の借入れが難しい場合があるので注意が必要です。
また、審査の一環として、勤務先への在籍確認を行い、記載している職場で本当に勤務をしているのかどうか、直接電話して確認される場合もあります。
2. マイカーローンの審査を通りやすくさせる5つのポイント
マイカーローンの審査を通りやすくするには、以下のポイントを押さえる必要があります。
- 仮審査を受ける
- 頭金を多く用意する
- ほかの借入れを完済する
- 保証人を依頼する
- 審査中の転職・退職を避ける
上記5項目の詳細は、以下のとおりです。
仮審査を受ける
マイカーローンの審査に通りやすくするには、本審査の前段階に実施される「仮審査(事前審査)」を受けることをおすすめします。
なぜなら仮審査は本審査より提出書類も少なく簡単に申込みができるうえに、借入れできる金額の目安をチェックできるからです。
最近では、仮審査をインターネットで受付している金融機関も増えているため、手軽に申込みができます。
頭金を多く用意する
審査に通りやすくするために、頭金を多く準備することを検討してみても良いかもしれません。
車を購入する際に頭金は必須ではありませんが、頭金を用意できればローンの借入金額も少なくなるため、審査に通りやすくなります。
同じ300万円の車を購入する際、以下のケースでは、どちらが審査に通りやすいでしょうか。
- 頭金200万円で100万円のマイカーローンを組む場合
- 頭金0円で300万円のマイカーローンを組む場合
前者のほうが返済比率という基準で見れば、審査に通りやすいです。
借入金額を少なくすれば、年間の返済金額が減る分、審査において注視される返済比率を抑えることができます。頭金の準備は借入金額を減らすことにつながるため、審査において重要なポイントです。
以下の記事では頭金を用意するメリット・デメリット等について解説しています。詳細を知りたい人はぜひ参考にしてください。
関連記事:「車をマイカーローンで購入する場合、頭金はいくら必要?メリットや金利を解説」
ほかのローンを減らすまたは完済する
審査基準でも解説したように、他社からの借入れ等、ほかのローンの借入状況は、マイカーローンの審査に大きく影響します。信用情報には他社からの借入れ等、ほかのローンの借入金額や残高が記録されており、審査において注視されるポイントとなります。そのため、借入状況はできるかぎり改善しなければなりません。
なかなか審査が通らない人は、既存の借入れを完済することで、審査が通りやすくなる場合もあります。完済が難しい場合でも、残高をできるだけ減らすと良いでしょう。
保証人を依頼する
返済能力に不安があると判断された場合、借入先によっては保証人を求められることがあります。
次のような状況では、保証人が必要になるかもしれません。
- 収入が少ない場合
- 支払いを遅延した履歴がある場合
- 属性審査から返済能力が不安定だと判断された場合
もしマイカーローンを組む際に保証人を求められた場合、保証人を立てることで審査に通る可能性が高くなるかもしれません。
保証人は成人で安定した収入がある人や、信用情報に問題がない人を立てることが一般的です。
なお、銀行等の金融機関のマイカーローンを利用するときは、保証人は不要であることが多いです。代わりに金融機関指定の保証会社の保証を受けることが一般的です。
審査中の転職・退職を避ける
先述したとおり、マイカーローンの審査では属性審査を実施しますが、審査中の転職は不利になる場合があります。
その理由は、属性審査では勤続年数が短いと返済能力がないと判断される場合があるからです。
審査直前に転職をすれば勤務年数が短くなってしまうため、継続的な収入が得られるのかどうかが疑わしいと判断されてしまいます。
たとえ転職前の職場で長年勤務していたとしても、審査では返済能力を判断する際に現在の状況が重視されます。
転職を予定している場合は、この点を念頭に置いて行動することが重要です。
3. マイカーローンの審査に通らない主な理由
マイカーローンの審査に通らない理由には、主に以下が考えられます。
- 借入金額が多すぎる
- 信用情報に問題がある
- 職業や勤続年数に懸念がある
- 申込内容に偽りがあった
順番に見ていきましょう。
借入金額が多すぎる
マイカーローン審査で重要なのは、先ほどもお伝えしたとおり「返済比率」です。収入に対してローンの返済金額の割合が大きすぎると審査に通らない可能性が高くなります。
審査では、年収に対して返済が無理なくできるかどうかをチェックします。
もちろんマイカーローンだけではなく、ほかの借入れも考慮されます。
マイカーローンのみであれば返済が問題なくても、ほかの借入れが多いと「返済が難しい」と判断されてしまう可能性があります。
借入れが多い場合はできるだけ減らして審査に臨むようにしましょう。
信用情報に問題がある
マイカーローン審査のときに、多重債務や自己破産の経歴、ローン返済の滞納等事故情報の登録があると審査に通りにくくなります。
また、クレジットカードでのキャッシング頻度が多い場合等でも、収入が不安定だと判断されるケースがあります。
審査に通るか心配な人は、自分自身の信用情報に問題がないかどうかを、事前に確認しておくことが重要です。信用情報は以下の機関に開示申請できます。
職業や勤続年数に懸念がある
審査前に転職を繰り返している場合、審査に通りにくくなります。特に頻繁に転職をしていると、安定した収入がないと見なされてしまうこともあるでしょう。
また、フリーターやフリーランス等、安定した収入証明が難しい職業の場合も、返済能力がないと判断される場合があります。
このような状況に該当する場合は、安定した仕事に就いたり、勤続年数が安定するまで待ってからローンを申込むことで、審査の結果が変わるかもしれません。
申込内容に偽りがあった
マイカーローンの申込時に虚偽の内容があると、当然ながら審査には通りません。審査に不安があっても正直に申告することが大切です。
マイカーローン審査に通りたい気持ちが大きく、収入や借入状況を偽る等、申込情報に虚偽の申告をしてしまう方がいます。
虚偽の記載は必ず発覚し、それが審査にも悪影響を及ぼしてしまう場合があります。マイカーローン審査に通りたいからといって、虚偽の申告を行うことは絶対にやめましょう。
4. マイカーローンの審査に通らなかった場合
万が一、マイカーローンの審査に通らなくても諦める必要はありません。次の方法を実践することで審査に通る場合があります。
- 再申込みをする
- 車のランクを下げる
それぞれの対応策の詳細は、以下のとおりです。
再申込みをする
審査に一度落ちてしまっても、再申込みは可能です。落ちた原因を解消できれば、再度審査に通るチャンスがあります。
ただし、短期間で何度も申込むと信用情報に申込履歴が残り、金融機関から見てリスクが高いと判断される恐れがあるため注意が必要です。
原因が解消できたと確信が持ててから再申込みを考えましょう。
車のランクを下げる
購入する車のランクを下げることも検討しましょう。車のランクが下がれば、当然ながら借入金額も減少します。
現状で借入れが難しい場合でも、車のランクを下げ、借入金額を減らせばマイカーローンの審査に通るケースもあります。
審査では返済能力が重視されるため、事前に対策をしておくことが大切です。
5. マイカーローン審査の流れ
ここからは、マイカーローンの審査の流れについて確認していきましょう。マイカーローンには様々な書類が必要となるため、必要書類もあわせて説明します。
- マイカーローンに申込む
- 審査を受ける
- 契約後、借入金が振込される
この3ステップをくわしく見ていきましょう
1. マイカーローンに申込む
申込方法は金融機関によっても異なりますが、マイカーローンの申込みは店舗またはインターネットで行います。
店舗は営業時間内に足を運ぶ必要がありますが、担当者とリアルタイムに話しながら手続きを進められるため、申込みの際に不明な点等がある場合は、相談しながら申込みができます。
一方、インターネットであれば24時間いつでも好きなときに申込み可能です。店舗に行ったり、受付で待たされたりする心配がありません。メールアドレスの登録や基本情報、本人確認書類等のアップロードもすべてインターネット上で完結します。
マイカーローンの申込みに必要な書類は金融機関によって異なりますが、一般的に、次表の書類の提出が必要になります。
必要書類 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
本人確認書類 | 運転免許証・パスポート・マイナンバーカード等の写真付き身分証明書 | 写真付きの本人確認書類がない場合は住民票や健康保険証等で代用 |
所得証明書 | 源泉徴収票や確定申告書、給与明細書等 | 金融機関によっては提出不要 |
資金使途確認書類 | 車の見積書等 | 借入金の使途を証明するもの |
返済用口座の通帳 | 返済用口座の通帳コピー | 金融機関によっては提出不要 |
金融機関によって必要な書類が異なるため、申込時に確認しましょう。また仮審査と本審査によっても必要書類が異なる場合があります。
2. 審査を受ける
金融機関にもよりますが、仮審査に通ったうえで本審査を受けるのが一般的です。
仮審査であれば、数時間〜数日程度で結果が分かります。なお仮審査は手続きも簡単なため、試しに審査を受けてみたいという場合でも申込みできるので、ローンを検討するうえで参考となります。
一方で、本審査には数日〜1週間ほどの期間が必要になる場合もあります。全体を通して審査完了までの所要日数は、1週間〜2週間程度を見ておくと安心です。
3. 契約後、借入金が振込まれる
本審査に通り、契約を結んだあと、指定された口座に借入金が振込まれます。
6. マイカーローンの注意点
マイカーローンに申込みする前に、次の点に注意する必要があります。
- 審査が通りやすいローンは金利が高い可能性がある
- ローン返済のほかに車の維持費がかかる
- 借入れは返済比率25%〜35%を目安にする
審査前に必ず確認しましょう。
審査が通りやすいローンは金利が高い可能性がある
審査の通りやすさのみを重視してしまうと、適用される金利や手数料が高く設定されている場合があり、その結果、最終的な支払総額が増加することがあります。
審査に不安がある方は、審査の通りやすさを重視しがちですが、金利や手数料についてもしっかりと確認することが重要です。
また、自身の返済能力を超えるような借入れを行うと、将来的に返済が困難になり、最悪の場合、新しく手に入れた車を手放さざるを得なくなる恐れもあります。
マイカーローンの申込みをする際は、無理なく返済できるプランで申込みしましょう。審査に不安がある場合は、資金計画や申込むタイミングを見直すのもひとつの選択肢です。
ローン返済のほかに車の維持費がかかる
マイカーローンを利用して車を購入すると、月々の支払いがローン返済のみだと勘違いしてしまいがちです。
しかし、車を購入すると、ローンの返済以外にも車の維持費が必要となります。
車の維持費としてかかるのは、主に次のとおりです。
- ガソリン代
- 自動車税
- 自動車保険料
- 整備やメンテナンス代
- 駐車場代 等
車の大きさや種類によって費用は異なりますが、ローン返済以外にもこれらの維持費が必要となることを意識しておきましょう。
特に保険料や税金、車検等は一度に支払う金額が大きくなる場合があります。
これらの費用の支払いも考慮したうえで、ローンの返済ができるかシミュレーションしましょう。
車の維持費については次の記事でも解説しているので、詳細を知りたい人は参考にしてみてください。
関連記事:「車の維持費ってどれくらい?車種別に平均費用や節約方法を紹介」
借入金は返済比率25%〜35%を目安にする
金融機関によって許容される返済比率の上限は違いますが、返済比率が25〜35%以上を超えるような資金計画は、審査が通りにくい恐れがあります。
無理な返済プランは将来的に負担となるだけでなく、返済不能に陥るリスクも増えてしまいます。
返済比率は25〜35%を目安に、無理のない返済プランで車の購入を検討しましょう。
7. マイカーローンの借入先
マイカーローンの借入先は、一般的に以下の2種類に分類されます。
- 銀行・信用金庫等の金融機関
- ディーラー(信販会社)
それぞれの借入先によって特徴が異なるため、くわしく見ていきましょう。
金融機関とディーラーローンの特徴比較
それぞれの特徴をまとめると、以下のとおりです。
金融機関の マイカーローン |
ディーラーローン |
---|---|
|
|
銀行等金融機関のマイカーローンは、一般的にディーラーローンよりも金利が低く設定されています。
また、金融機関のマイカーローンは車の保険料やオプション費用等、購入費用以外にも使える場合が多く、車の所有権もローン返済期間中から自分にあります。
一方で、ディーラーローンは審査が比較的通りやすく、車の購入と同時にローンの手続きも完了できるため、スムーズな手続きが可能です。ただし、ローン返済期間中は車の所有権はディーラーにあることが一般的です。
両者の違いは次の記事で詳細に解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:「銀行系マイカーローン(自動車ローン)とディーラーローンの違いは?」
8. マイカーローンを利用するなら池田泉州銀行がおすすめ
マイカーローンの利用を検討されている方へ、「池田泉州銀行のマイカーローン」をご紹介します。池田泉州銀行のマイカーローンは以下の特長により、多くの人に利用されています。
- 仮審査の有効期限が長い
- 車の購入以外にも利用できる
- Webで申込みが完結できる
池田泉州銀行のマイカーローンの仮審査の結果は3ヵ月間有効です。早めに仮審査を通しておけば、車の購入にローンが間に合わない等のトラブルを防ぐことができます。
さらに、新車や中古車の購入だけでなく、バイクの購入にも利用できます。車の修理や車検・運転免許取得費用・カー用品購入費用にも利用可能です。車関連の様々な費用にも利用できるのは大きなメリットです。
申込手続きはインターネットで完了できるため、平日の営業時間に銀行の店舗に行くことなく、ご自身の好きなタイミングで申込手続きができます。
また各自のローン専用ページ(マイページ)を開設し、その中で申込みや審査結果の確認、さらには契約までができるため、たいへん便利です。
仮審査をしてみる
池田泉州銀行のマイカーローンは、購入する車が決まっていなくても仮審査を行うことが可能です。また口座がなくても仮審査申込みを行うことができるので、気軽にお申込みください。
仮審査結果は3ヵ月間と長く、もちろんキャンセルも無料なので、じっくりと検討することが可能です。ぜひご利用ください。
9. まとめ
本記事ではマイカーローンの審査基準について解説しました。
あらためて、審査を通りやすくするポイントをお示しします。
- 仮審査を受ける
- 頭金を多く用意する
- ほかのローンを完済する
- 保証人を依頼する
- 審査中の転職・退職を避ける
マイカーローンの利用を検討している方は、現状を把握することが大切です。まずは一度か仮審査を受けてみて、減額になったり審査に通らなかった場合は、今回解説した審査のポイントを参考に対策してみると良いかもしれません。
注目カテゴリワード
気になるカテゴリワードから
知りたい情報をみつけよう